日本語の由来・変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/08 04:24 UTC 版)
日本語の「たいまつ」の語源は、「焚き松」や「手火松」など諸説ある。『日本書紀』(イザナギが黄泉の国へ行く際に用いた)や『万葉集』といった8世紀の書物の時点では、「たび(手火)」という呼び方であり、「松明」と「炬火」の表記は10世紀中頃の『和名類聚抄』に見られるが、それぞれ別項目として扱われており、松明の項の説明によれば、「唐式云毎城油一斗松明十斤」などとあるが、和訓の説明についてはない。一方で炬火の項では、和名を「太天阿加之(たてあかし)」と記し、江戸時代の『和漢三才図会』「炬(たいまつ)」の項でもこれを引用し、「今いう太比末豆(たいまつ)」と記述されている。なお肥松のことを地方によっては、「あかし」「たい」などと呼ぶ(文化庁文化財保護部監修 『日本民俗資料事典』 第一法規 1969年 p.76.)。従って、和名抄の「たてあかし」のあかしは地方の言葉として残っている。
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