日本語で表せない強勢の問題点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/07/03 14:26 UTC 版)
「カタルーニャ語の日本語表記」の記事における「日本語で表せない強勢の問題点」の解説
カタルーニャ語は他のロマンス語と同様音節制御型言語 (Syllable-timed language) であるため、単語を発音する際、強く発音する強勢の位置によって意味が変化する。単語中の強勢は1カ所に限定されている。日本語の文章中でカタルーニャ語の強勢の位置を示す方法は確立されていない。 具体例を挙げると、maquinaという単語では、前方に強勢を置いてmàquinaと発音すると「機械」 (machine) という意味になり、平板に発音すると「下心を持っている」 (he thinks machiavellianly) という意味になる。cantaではより複雑である。平板に発音すると「歌う」 (He/She/It sings.) という意味になり、Cantàと発音すると「歌った」 (He/She/It sang.) という意味になる。cantaの変化形であるcantaraは、強勢がない場合「私が歌った」(I Sang)、cantaràと発音すると「歌うだろう」(He/she/it will sing.) となる。cantesでは平板な発音なら「あなたが歌う」だし、後方に強勢を置くと「私が歌った」(I sang.) だ。 どの母音が強勢となるかは規則的である。 アクセント記号の付いた母音 (à, è, é, í, ò, ó, ú) アクセント記号がない場合は、子音で終わる単語の最後の母音。ただし以下の母音と子音の組み合わせを除く (as, es, is, os, us, en, in) これ以外の場合は、最後から2番目の母音に強勢を置く。ただし、アクセント記号のない3つの母音が存在するときは例外である。このときは、3つのうちの最初のものの後ろに強勢をおかなければならない。 アクセント記号のうち、é, è と ó, ò についてはカタルーニャ語の発音の違いを表しているものの、日本語の表記では常に「エ」、「オ」と書かれる。
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