日本拳法と少林寺拳法の違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 12:41 UTC 版)
日本拳法 日本拳法は、柔道家であった澤山が、当身技が柔道形にあるにもかかわらず試合での使用を禁止されていることから練習体系を確立するために、空手道を参考にして大日本拳法として創始し、戦後に日本拳法と改称した。独自の防具を用い実際に加撃することが特徴であり、空手道などと互いに影響を及ぼしながら技術体系が錬られていった。ボクシングの渡辺二郎やキックボクシングの猪狩元秀(現、NPO 法人日本拳法協会主席師範)などの世界チャンピオンを輩出し、自衛隊の自衛隊徒手格闘の原形に、また警察の逮捕術にもその技術が導入されあことでも知られている。特筆すべきは自由組手の形式をいちはやく確立していたことである(現在の日本拳法では「組手」という用語は用いていない)。 少林寺拳法 少林寺拳法は宗が戦前から戦中にかけて中国で特務機関の活動をしている際に学んだ各種の中国拳法に幼少時に学んだ日本の柔術を加味し創始した日本発祥の武道である。護身術を中心とした技術体系を持ち、「自己確立」と「自他共楽」、「強さを競わない」などの理念が幅広い層に受け入れられ、現在、海外31カ所に普及しており、会員は世界中で約14万人である。一般的に嵩山少林寺の少林拳と混同されがちだが、無関係である。
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