日本のクモ学とは? わかりやすく解説

日本のクモ学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/30 04:04 UTC 版)

クモ学」の記事における「日本のクモ学」の解説

日本クモ類研究は、江戸時代後期本草学遡ることができる。貝原益軒小野蘭山などの書にはクモに関する記述見える。 他方生物学の手法の元で日本クモ類記載行ったのは、ドイツのルートヴィヒ・コッホである。彼は1877年に「日本クモ類多足類」を出し、これに29新種記載した。なお、標本採集はローレッツである。その後カルシュ (1879) やデーニッツ (1887)、シモン (1888) らによって少しずつ日本クモ類記載が行われた。それらを受けてストランドがベーゼンベルクとの共著で『日本クモ』("Japanische Spinnen":1906)を出版した。これには400種以上が図とともに報告された。これは、それまで報告とともに明治初年来日し東京医学校東京大学医学部前身)の解剖学教授であったデーニッツ採集品に基づいている。 このころから次第日本人研究者育ちはじめ、岩上謙吉・奥村多忠・岩川友太郎岸田久吉らが初期の研究者として知られる岸田中心に発行された「ランザニア」が1929年よりクモ類動物学専門誌として出版されたが、3巻12号以降不定期になった。1930年には日本で初のクモに関する単行本として湯原清次の『蜘蛛の研究』が出た1936年には東亜蜘蛛学会(現在は日本蜘蛛学会改名)が設立された。これは、当時世界で唯一のクモ類学会であった

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