日本における実定法上の義務
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 01:04 UTC 版)
法令上の義務により、人が作為あるいは不作為を負うかで、作為義務(さくいぎむ)と不作為義務(ふさくいぎむ)と分類されることがある。強制執行の方法や刑法の不作為犯の議論について問題になる。 作為義務 - 特定の作為を行うべき義務。特定の行為が法によって強制されている場合に人が負う義務のことである。借りた金を返す義務など。代替的作為義務 - 作為を行うべき義務のうち、特定の義務者以外の者によっても履行しうる義務。例えば、川岸に不法に係留した船を撤去すべき義務など。 非代替的作為義務 - 作為を行うべき義務のうち、特定の義務者でなければ履行できない義務。例えば、著名なピアニストがソロコンサートでピアノを弾く義務など。 不作為義務 - 特定の作為を行ってはならないこと(不作為)を内容とする義務。特定の行為を法によって禁止している場合に人が負う義務のことである。ストーカーに対し、被害者の周囲500メートルへの接近を禁じる命令。 競業避止義務
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