施設団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/16 08:24 UTC 版)
施設団(しせつだん、 英語表記:Engineer brigade)は、陸上自衛隊の団のひとつであり、施設科職種部隊としては最大規模の単位で、軍団レベルの上級部隊直轄の独立工兵旅団に相当する部隊である。
概要
施設団本部および施設団本部付隊、2個または4個の施設群のほか、直轄部隊としてダンプ車両中隊、施設器材隊等が編合される。団長には陸将補(二)または一等陸佐(一)が充てられ、本部所在駐屯地の駐屯地司令を兼補する。
1961年(昭和36年)8月17日に各方面隊に1個ずつ方面隊直轄部隊として5個施設団が編成された。方面隊隷下部隊への施設作業支援を任務とする。
北部方面隊の第3施設団のみ、一時廃止されており、2008年(平成20年)から2017年(平成29年)にかけて北部方面施設隊となっていた。
施設団の一覧
配置・編成
沿革
施設団の編成
- 1961年(昭和36年)8月17日:
- 第1施設団が第1建設群を母隊として朝霞駐屯地において編成完結。2個建設大隊、1個施設大隊、3個地区施設隊基幹。
- 第2施設団が仙台駐屯地において編成完結。1個建設大隊、1個施設大隊、2個地区施設隊基幹。
- 第3施設団が南恵庭駐屯地において編成完結。1個施設群(3個施設大隊)、4個地区施設隊基幹。
- 第4施設団が大久保駐屯地において編成完結。1個建設大隊、1個施設大隊、7個地区施設隊基幹。
- 第5施設団が小郡駐屯地において編成完結。1個施設群(2個施設大隊)、3個地区施設隊基幹。
- 1962年(昭和37年)1月18日:第4施設団改編。第105建設大隊を大久保駐屯地で新編し、隷下に編合。2個建設大隊、1個施設大隊、7個地区施設隊基幹。
施設団の改編(施設群の編成)
- 1972年(昭和47年)8月1日:第1施設団改編。建設大隊および施設大隊を廃止し、3個施設群に再編。
- 1973年(昭和48年)
- 3月27日:第4施設団改編。建設大隊および施設大隊を廃止し、3個施設群基幹に再編。
- 8月1日:第5施設団改編。施設大隊を廃止し、2個施設群基幹に再編。
- 1974年(昭和49年)3月26日:第2施設団改編。建設大隊および施設大隊を廃止し、2個施設群基幹に再編。
- 1976年(昭和51年)3月25日:第3施設団改編。施設大隊を廃止し、3個施設群に再編。
施設団の改編(施設群の一部廃止)
- 1999年(平成11年)3月29日:第4施設団改編。第8施設群(善通寺駐屯地)を廃止し、2個施設群基幹に再編。
- 2001年(平成13年)3月26日:第1施設団改編。第3施設群(座間分屯地)を廃止し、2個施設群基幹に再編。
- 2004年(平成16年)3月29日:第3施設団改編。第1施設群(南恵庭駐屯地)を廃止し、2個施設群基幹に再編。
第3施設団の改編
- 2008年(平成20年)3月26日:第3施設団(南恵庭駐屯地)を廃止・改編し、北部方面施設隊を南恵庭駐屯地に新編。第13施設群を第13施設隊に改編。2個施設群、1個施設隊基幹。
- 2017年(平成29年)3月27日:北部方面施設隊(南恵庭駐屯地)を廃止・改編し、第3施設団を南恵庭駐屯地に再編。第13施設隊を第13施設群に改編し、第14施設群を新編。3個施設群基幹。
施設団の改編(施設群内施設中隊の一部廃止)
- 2025年(令和 7年)3月23日:第1施設団、第2施設団、第4施設団の施設群内の「機動支援」機能を持つ施設中隊を廃止。
脚注
関連項目
施設団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 07:06 UTC 版)
詳細は「施設団」を参照 施設団は、方面隊直轄部隊で、施設科部隊としては最大の部隊単位である。各方面隊に1個づつ置かれており、方面隊隷下部隊への施設作業支援を任務とし、陸将補が指揮を執る。団本部、本部付隊をはじめ、複数の施設群及びダンプ車両中隊、施設器材隊等の直轄部隊からなる。
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