新作『ヘイトフル・エイト』脚本流出問題と再スタート
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「クエンティン・タランティーノ」の記事における「新作『ヘイトフル・エイト』脚本流出問題と再スタート」の解説
2014年、最新作として『ヘイトフル・エイト』を制作するつもりで準備を進め同年の夏に撮影開始を予定していたが、同年1月に脱稿した脚本が何者かの手によって外部に流出。これをデジタルデバイスで読める形式にしたファイルがネット上に不法アップロード、そのリンクを米国ネット系メディア「ゴーカー・メディア」が一般に公開してしまうという負の連鎖が発生してしまった。その後、タランティーノは「ゴーカー・メディア」をロサンゼルス連邦地裁に告訴請求、一旦『ヘイトフル・エイト』の制作は白紙にし、2014年4月19日ロスアンゼルスでカート・ラッセル、ティム・ロス、サミュエル・L・ジャクソン、ブルース・ダーン、マイケル・マドセン等をキャストに招き、1200人の聴衆を集め、朗読会を開催した。その後、映画化に向けて脚本を書き直す意思を明らかにし、翌年に映画は公開。タランティーノが尊敬していた作曲家、エンニオ・モリコーネが作曲を担当し、モリコーネに初のアカデミー作曲賞をもたらした。 2019年、9本目の監督作品『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』では、1969年のハリウッドを舞台に、マンソン・ファミリーによるシャロン・テート殺害事件に焦点を当て、第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門でプレミアを迎えた。同作にはレオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビーらが出演しており、第92回アカデミー賞ではブラッド・ピットに初のアカデミー助演男優賞をもたらした。また、第77回ゴールデングローブ賞では作品賞を含む3部門も受賞した。
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