新しいミサで変更された主な点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/10 14:16 UTC 版)
「新しいミサ」の記事における「新しいミサで変更された主な点」の解説
新しいミサによる最も大きな変更は、それまでラテン語でのみ執り行われていたミサ式文を、各国の言語で執り行われるようになったことである。 それ以前に、教皇ピオ12世は典礼の大切さを強調し、1947年の回勅『メディアトル・デイ』では「複数の典礼儀式で母国語の使用が会衆にとって有益であるかも知れない」ことを示唆しつつ、同時に俗語の使用の許可はローマ教皇庁のみが持つとした。ピオ12世は、聖土曜日の復活の徹夜祭における洗礼の約束の更新を各国語ですることを許可したことがある。 第2バチカン公会議では、1963年12月4日『典礼憲章』(Sacrosanctum Conciliumが発表されたが、それによると、『典礼憲章』36 §1には原則として「ラテン語の使用は、ラテン典礼様式において遵守される」とある。また『典礼憲章』36 §2によれば、「国語の使用も可能である」と定められた。とはいえ、原則はラテン語の遵守であり、国語訳の使用は認可の下になされるべきものとされたが、現実には、世界中で各国語で新しいミサが捧げられるようになった。ただし原則は、司祭はいつ、どこでもラテン語でミサをすることが許されている。
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