文禄堂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/13 01:44 UTC 版)
文禄堂は自分で編集した『日本五大噺』『滑稽類纂』という大冊や、硯友社に関係のある作家の作品を出版するのだが、渋くて凝った趣味の書籍が多く、「道楽が商売か、商売が道楽か」と評されていた。書誌学者で江戸文芸の研究家だった森銑三は文禄堂の出版物のうち『当世名家蓄音機』を例にして、装幀の趣味の良さ、口絵や挿絵の豊富なこと、文禄が筆をとった巻末の広告文が妙文であることを褒め、「文禄堂主人の面目躍如たるものがある」と評した。昔話の絵葉書を発行するなど、時代に先駆けた試みもある。 熊田葦城『洋行土産赤毛布』、大町桂月『月のしづく』は、文禄堂の出版物の中でも特に売れ行きがよかったという。
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