数の概念、計数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 04:08 UTC 版)
有史より遥か古い時代の線画にも、数学の知識や、天体観測に基づいた測時法があったことを示すものがある。古生物学者による例では、南アフリカの砂岩洞窟の中に、幾何学的模様で彩られた線刻画が発見され、紀元前7万年頃のものと推定されている。他にも、アフリカやフランスで発見されている紀元前3万5千~2万年頃の先史時代遺物の中に、時間を表現しようとした形跡がある。 古代、記数法は、女性が生理の日を記録するために必要とされたという証拠がある。また、28~30のキズがついた石や骨が、複数見つかるという事例がある。さらに、ハンターたちは獣の群について考慮する際には、「1」「2」「多数」、さらに「無」や「零 (ゼロ)」の概念を使っていたということも分かっている。整数や実数といった数の集合の要素の一つとして零(ゼロ)を見出したとは言えないものの、「零 (ゼロ) 」の概念はこの時期からすでにあったということもできる。
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