政府による大字報の禁止令
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/04 08:01 UTC 版)
「北京の春」の記事における「政府による大字報の禁止令」の解説
華国鋒を追い詰めるために利用した「民主の壁」運動は鄧小平にとってすでに不要で邪魔なものであったといわれる。 1979年3月29日、北京市党委員会は、集会・デモ・大字報の掲示等を規制する通告を発布。プロレタリア独裁、社会主義、中国共産党による指導、マルクス・レーニン主義と毛沢東思想に反対する壁新聞の張り出しや出版物の出版を禁止した。同3月29日、魏京生は反革命罪で逮捕された。 翌日の3月30日、鄧小平は、胡耀邦の理論会議で「四つの基本原則を堅持する」という演説を行った。「社会主義の道」「プロレタリア独裁」「共産党による指導」「マルクス・レーニン主義と毛沢東思想」の4つの原則を堅持する、というものだった。魏京生の逮捕とこの「四つの基本原則」の宣言により、「民主の壁」(北京の春)運動は終息した。 北京市は同年12月6日に、勤務先や学校以外での大字報の掲示を市内の1箇所を除いて全面的に禁止、さらに1980年8月の第5期全国人民代表大会第3回会議で、大字報を含む「四大民主」(他の3つは「大鳴」「大放」「大弁論」)が公民権の規定から削除された.
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