改良工事の背景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/06/08 15:03 UTC 版)
「ゾレル・コーズウェイ」の記事における「改良工事の背景」の解説
ゾレル・コーズウェイは、1872年に完成した当時ままの形で、現在のタスマニア・ハイウェイの一部として使用されているわけではなく、大幅な改良工事が加えられている。それも、ただ単に路盤を強化しただけといった、単純な改良工事が行われたわけではない。と言うのも、近年になって、入り江やラグーンなどを、土手道のようなものを作って閉鎖してしまうと、例えばアオコが大量発生したりするなど周辺環境が悪化することが判り、オリエルトン・ラグーンの場合も、やはりゾレル・コーズウェイができる前のように海からの潮流が存在した方が良いと判明したからである。そしてその上、オリエルトン・ラグーンは、オーストラリアとアジア地域とを移動する渡り鳥や、付近に生息する渉禽類や海鳥などの鳥類、また水草などの植物にとっても重要な生息地となっている湿地として、ラムサール条約に登録されており、タスマニア州政府は、ここの環境改善をしようとしていた 。 そこで、ゾレル・コーズウェイは土手道のまま残存させはするものの、土手道の下を水がもっと自由に通過できるように、それまで無かった水路や水門を土手道の下に新設することで、オリエルトン・ラグーンの環境改善を図った 。 この改良工事と同時に路盤を強化するということも行った。この結果、ようやくタスマン・ハイウェイのオリエルトン・ラグーンを越える部分として、このゾレル・コーズウェイが利用できるようになったのである。
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