揚子江
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 14:08 UTC 版)
九江から先は長江下流であり、特に江蘇省揚州市から鎮江市付近、およびそれより下流では、かつて「揚子津渡口」という渡しがあったことから「揚子江」と呼ばれていた。これが中国国外で長江を指す言葉としても用いられるようになっている。九江からは長江は北東に再び転じ、南京で東へと向かう。南京は六朝や明などの各王朝が都した古都であり、江南のみならず長江流域の政治的中心の役割を幾度となく握ってきた。南京より下流は長江の河口デルタ地域となるが、この長江の流れる江蘇省南部に銭塘江流域の浙江省北部を加えた地域は長江デルタと呼ばれ、中国総人口の10%、中国国内総生産(GDP)の22.3%(2008年)を占める中国最大の工業・経済地域となっている。そして、長江の河口に位置するのが中国最大の都市である上海である。上海は、長江水運と海運との結節点として急速に発達した都市である。河口には巨大な沖積島である崇明島が浮かんでいる。
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