接頭符号の場合の証明とは? わかりやすく解説

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接頭符号の場合の証明

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/05/01 12:28 UTC 版)

クラフトの不等式」の記事における「接頭符号の場合の証明」の解説

一意復号可能な符号典型的な特殊例として接頭符号がある。上述定理接頭符号場合に対して証明する。 よく知られているように、接頭符号次のような-分木で表す事ができる:各頂点には 個のアルファベットのうち1つ割り振られ、各符号語根からまでの経路表される。 この木の各頂点に以下のルールで0以上1以下ラベル再帰的割り振る: 根には1を割り振る頂点iにxが割り振られているとき、iの各々の子にx/rを割り振る。 各頂点はr個以下の子しか持たないので、頂点iの子割り振られラベル総和頂点iに割り振られラベル以下である。この事実から根に向かって再帰的適応する事で次の事実分かる割り振られラベル総和は根に割り振られラベル(=1)以下である。 前述したように、各符号語根からまでの経路対応している。今グラフは木であるから根からまでの経路は、経路終点である一対一対応している。従って各符号語木の葉自然に対応付けられる。 ラベルの定義より、深さ頂点ラベルはである。木の作り方より符号語長さ深さ一致しているので、長さ符号語対応するラベルはである。 以上の議論より、符号語対応するラベル総和は根に割り振られラベル(=1)以下である。よってクラフトの不等式示せた。 また以上の議論から分かるように、頂点が丁度r個の子持てば、その頂点の子割り振られラベル総和頂点iに割り振られラベル一致する。従って木が完全であるとき、割り振られラベル総和は根に割り振られラベル(=1)に一致する。 木の作り方より、木が完全である必要十分条件は、符号が完全である事である。よってクラフトの不等式等号成立条件符号が完全である事である。 最後に定理の逆を示す。今自然数クラフトの不等式満たすとする。必要なら付け加える事で、等号成立していると仮定して一般性を失わない総和が1であるので、をなんらかの確率解釈する事ができる。定理の逆は、i番目の符号語生起する確率がであるとしたときのハフマン符号作る事で証明できる

※この「接頭符号の場合の証明」の解説は、「クラフトの不等式」の解説の一部です。
「接頭符号の場合の証明」を含む「クラフトの不等式」の記事については、「クラフトの不等式」の概要を参照ください。

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