かけがえのない
「かけがえのない」とは、それが無くなった時に代わりになるものがないという貴重さや大切さのことを意味する表現。
「かけがえのない」とは・「かけがえのない」の意味
「かけがえのない」とは、ただ一つのものであり、それがなくなった時に、どんな素敵なものであってもその代わりにすることができない大切なものという意味をあらわす言葉だ。「唯一無二」という熟語の意味と近い。「かけがえのない」は、漢字で表記すると「掛け替えの無い」となる。「かわり」がないのである。ところで、生まれてきた子供に、かけがえのない存在だという気持ちを込めて名前をつけることがある。そのような名前としてはたとえば、「唯一無二」という意味に関連して「唯」の字を使った「唯花」や「唯」といった名前がある。また、「なにものにも代えられない大切な宝物」という気持ちを反映させた、「宝」や「瑠璃」や「琥珀」などの名前があげられる。ちなみに、「瑠璃」や「琥珀」は宝石の名前だ。
「かけがえのない」熟語・言い回し
かけがえのない時間とは
その人にとって、とても大切な時間のことだ。たとえば、3週間後に他県に嫁ぐ娘にとって、母親と一緒にデパートへ買い物に行く時間は、友達からの誘いを断ってでも行きたい、かけがえのない時間かもしれない。
かけがえのない思い出とは
なによりも大切にしている思い出のことだ。たとえば、「ぼくにとって、自転車で日本1周したことは、かけがえのない思い出だ。その思い出があるからぼくは今日も営業の仕事をがんばることができる。」というような文脈で使うことができる。
かけがえのない宝物とは
たとえ金銀財宝を積まれても手放すことができないような、決して代わりになるものがない宝物のことだ。それは、アルバイトで貯めたお金で買った安物のネクタイのような、他人から見ればたいした価値のないものであることもある。
かけがえのないものとは
決して譲ることのできないものである。それは、実際の物であったり、人であったりする。信条である場合もある。「彼にとって、ポジティブな精神はかけがえのないものだった。彼はその精神を持ち続けることができたから、成功することができたのだ。」のような使い方をすることができる。
かけがえのない人とは
誰もとってかわることのできない人のことだ。たとえば、「彼は、この村の発展に尽力してくれた。彼は村にとって、かけがえのない人だった。」のように使うことができる。
かけがえのない存在とは
どんなに優れたものや人であっても、とってかわることができない、得がたい存在のことだ。たとえば、「君は、我が社にとってかけがえのない存在だ。」というような意味で使われることがある。
かけがえのない時間とは
誰にとっても時間は際限なくあるものではないし、同じ時間は2度とこない。「かけがえのない時間」という表現により、時間が貴重であることが伝わる。「日々、勉強に励めよ。かけがえのない時間は大切にしなければいけないよ。」という言い方ができる。
「かけがえのない」の使い方・例文・この子は、わたしにとってかけがえのない存在です。
・あの人が行ってしまうなんて、わたしはどうしたら良いのでしょう。あの人はわたしにとって、かけがえのない人だったのに。
・彼女を助けてくれたあの老婆は、彼女にとってかけがえのない人となった。
・月面に降り立ったことは、彼にとってかけがえのない思い出となっている。
・かけがえのない経験を積むことができた。
・虹を見ながら彼がつぶやいた言葉は、彼女にとってかけがえのないものとなった。
・彼は、この村にとって、かけがえのないリーダーである。
・彼から届いたこの手紙は、彼女にとってかけがえのない宝物となっている。
・そのボランティアに参加し、かけがえのない仲間に出会った。
・休暇で訪れた村で、かけがえのない日々を送った。
(2023年2月1日更新)
- 掛け替えの無いのページへのリンク