掛け声と進行・突っ駆け
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/29 05:39 UTC 版)
「小田原担ぎ」の記事における「掛け声と進行・突っ駆け」の解説
神輿の担ぎ方にも地方や祭礼によって担ぎ方が多数ある。小田原担ぎは漁に関した動きを模しており、通常状態で練り歩く時の掛け声は「オイーサー・コリャサー」若しくはこれに近い発音で渡御される。一般的にオイサはリード役で、芯出しを始めとした少人数で掛け、コラサは他の全員で掛ける事が多い。足並みは平担ぎと同様に通常の歩行と同じであり、神輿の移動速度としては他の担ぎ方よりも格段に早い。このためパレードなどで他の担ぎ方の神輿が前にいる場合はすぐに追い付き、逆に小田原流が先になった場合は左右に練って時間を稼がないと、後ろとの間隔は広がる一方である。ただし、小田原流の特徴として、平担ぎの時左右にゆっくりと練る動作は、船が沖合で波に揺られゆっくりと左右に動くそれを模しており、見ているものを幻想的な雰囲気にさせるのも他に見ない特徴といえる。 全国的にも珍しい点は、民家・商店・祭礼事務所・山車・神社などに木遣り唄の一種である「浜木遣り」と共に神輿を担いだまま走って突っ込む(跳ぶ|突っ駆ける)事である。この「浜木遣り」は漁師の掛け声が元であり、鳶などの木遣師のそれとは異なる。祭礼においてはどっこい担ぎで言えば甚句に相当する。 なお、全国的に“走る神輿”は瀬戸内海の真鍋島や、千葉県の大原はだか祭りなどがある。など少数ながら存在するが、後述する神輿の合体は全国でも他所では見られない。
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