指定地の分布と概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 01:50 UTC 版)
「奄美群島国立公園」の記事における「指定地の分布と概要」の解説
当国立公園一帯はサンゴ礁、マングローブ林、干潟、亜熱帯性広葉樹の原生林など、独特の生態系が発達しており、固有種としてはアマミノクロウサギ、アマミトゲネズミ、ルリカケス、アカヒゲ、アマミセイシカ、アマミアワゴケ、ワダツミノキなどが分布し、その他にもハブやアマミイシカワガエル、イボイモリ、リュウキュウアユ、リュウキュウコノハズクなどの生物が生息している。 奄美大島・加計呂麻島 笠利半島一帯、摺子崎沿岸、住用川河口部、湯湾岳、油井岳、大島海峡沿岸一帯が指定。奄美大島南岸と加計呂麻島に挟まれた大島海峡沿岸は風光明媚なリアス式海岸が見られ、油井岳はその海岸美を一望する。湯湾岳はスダジイ、イヌガシなどの亜熱帯性広葉樹林に覆われ、植生的に貴重。笠利半島沿岸には珊瑚礁、住用川、役勝川の河口部にはマングローブ林が発達する。摺子崎一帯は海中景観に優れる。 環境省 奄美野生生物保護センターが大島郡大和村に設置されている。 喜界島 顕著な海岸段丘が見られ、島に分布する。百之台公園は卓礁と呼ばれる珊瑚礁が発達してできた台地。 徳之島 石灰岩性の島であり、カルスト地形が発達。犬の門蓋(じょうぶた)は天然の海蝕洞、ムシロ瀬は波食によって生じた海蝕台で独特の景観が見られる。井之川岳はシダ類を始め、固有植物の宝庫として知られる。 沖永良部島 昇竜洞や水連洞など大規模な鍾乳洞が知られる。田皆岬や国頭崎などは海崖が発達。 与論島 与論空港周辺一部を除くほぼ海岸全域が指定されており、サンゴ礁が発達し、島を取り囲む。百合ヶ浜、珊瑚砂でできた大金久海岸などが見所。
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