批判内容
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 05:06 UTC 版)
魚住昭・著『野中広務 差別と権力』 によると、野中は麻生太郎が過去に自身に対する差別発言をしたとして、2003年9月11日の麻生も同席する自由民主党総務会において、麻生を激しく批判した。 「総務大臣に予定されておる麻生政調会長。あなたは大勇会 の会合で『野中のような部落出身者を日本の総理にはできないわなあ』とおっしゃった。そのことを、私は大勇会の三人のメンバーに確認しました。君のような人間がわが党の政策をやり、これから大臣ポストについていく。こんなことで人権啓発なんかできようはずがないんだ。私は絶対に許さん!」 野中の激しい言葉に総務会の空気は凍りついた。麻生は何も答えず、顔を真っ赤にしてうつむいたままだった。 NPO法人・多民族共生人権教育センターの第6回2005年度総会で記念講演「いま、日本を憂う」を行った野中は、麻生による差別発言を事実と語っている。また、2006年12月13日、シンポジウム『今こそ部落問題を語る—特別措置法の功罪について考える—』で、講師として招聘された野中が、麻生の差別的発言について語った。それによると、麻生が大勇会の会合で「野中のような部落出身者を日本の総理にしていいのか」と発言し、野中は大勇会会員3名からその発言内容を確認したという。 辛淑玉と共著で2009年に出版した「差別と日本人」(角川新書)では、麻生が「野中やらAやらBは部落の人間だ。だからあんなのが日本の総理になってどうするんだい」発言したと述べた。ただし、麻生の発言に対しては「ある新聞社の記者」から手紙で報告されたとしている。また河野洋平は知らなかったとしていて、過去の発言と細部に異同がある。
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