成長と繁殖
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/06 19:57 UTC 版)
本種の成長や繁殖の生態については未だ十分な理解は得られていない。 本種は生後2年から4年ほどで性的成熟に達する。性的成熟時の体重は、オスで35kgから44kg、メスで47kgから61kgである。 本種は夏の終わりから秋にかけて繁殖をする。メスは一度の繁殖期に、最高で4回繁殖をする。メスは直径1mmほどの卵を、一度に700万を超える数産む。その卵のうち、無事成長し性的成熟に達するのはわずかである。稚魚は浮遊性で、外洋を流れに乗り漂って生活する。幼魚は大西洋中西部の、ジョージア、ノースカロライナ、フロリダ、ジャマイカ、バハマ、ドミニカ共和国、プエルトリコなどの沖や、南西大西洋のブラジル沖に生息している。幼魚は一日に最大で16mmも成長することがあり、硬骨魚のなかでも未成魚の成長が最も早い種のひとつである。幼魚の背は黒青色で、腹部は白色である。尾鰭と尾柄はともに透明である。光沢のある青色の斑点が頭部に二つあり、背部により黒い斑点をもつ個体もいる。若魚になると、第一背鰭が大きく、窪みをもつようになる、成長につれ体長に対する背鰭の割合は少しずつ小さくなっていく。寿命は、メスで少なくとも27年、オスで18年と推定されている。
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