成長と生息地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/25 16:32 UTC 版)
多くの地衣類は、岩石や木の幹およびその他の基質の表面近くで成長し、痂状地衣と呼ばれるようになる。痂状を形成する生物を建物、海岸の構造物及び船舶で発見した場合、その構造物の材質に対して被害を与えてしまっている可能性がある。 (岩上着生した地衣類が岩石内に入り込んでしまう)岩石内生地衣類、(樹皮の内部に入り込んで着生する)樹皮内生地衣類、表面がカサカサしているふけ状地衣類など、様々な種類の地衣類がある。岩石内生地衣類は岩石の外側の層の表面に着生し、徐々に内側に浸み込むように成長する。樹皮内生地衣類は植物体の基本組織の周囲や内部に着生する。ふけ状地衣類は層状構造のない殻によって構成される。 痂状地衣類は、環境に対する適応方法を学習している。その殻は、乾燥した干ばつといった厳しい気候に対して強い抵抗力を備える為の適応の結果である。痂状地衣類は、砂漠や南極の無氷地帯、高山地域や北極地域でも発見されている。
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