成功への道を探して
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 00:11 UTC 版)
「ハーレム・グローブトロッターズ」の記事における「成功への道を探して」の解説
グローブトロッターズは次第にコメディ的な要素を取り入れるようになっていき、スポーツよりもエンタテイメントとしてその名を広めていった。グローブトロッターズのパフォーマンスにはバスケットボールでジャグリングをしたり、指先でボールを支えて回したり、通常の試合では行われない、難度の高いショットを繰り出したりといった、ボールを器用に用いてのものがよく含まれていた。 グローブトロッターズに在籍していた選手には、ウィルト・チェンバレン、コニー・ホーキンス、ネイサニエル・クリフトンらNBAの大物選手をはじめ、マーキス・ヘインズ、メドウラーク・レモン、ジェローム・ジェームス、ジョン・チェイニー(元テンプル大学コーチ)、リース・テイタムなどがいた。1970年代から1980年代にかけては、巧みなドリブルと剃った頭で人気を博したフレッド・ニールが活躍した。また、野球殿堂に名を連ねるボブ・ギブソン、ファーガソン・ジェンキンス、ルー・ブロックもこのバスケットボールチームでプレーをしたことがある。1985年には、グローブトロッターズ初の女性選手となるロサンゼルスオリンピック女子バスケットボール金メダルチームのリネット・ウッダードと契約した。その3週間後にはジョイス・ウォーカーとも契約した。 事実上全ての選手がアフリカン・アメリカンで、そのパフォーマンスの多くに下品なジョークを含んでいたため、公民権運動の時代にはグローブトロッターズは批判の対象となることがあった。選手たちは「白人に卑屈な態度を取る黒人」を意味するUncle Tom(アンクル・トムの小屋より派生)と白人のオーナーであるエイブ・セイパースタインにかけてTomming for Abeと揶揄された。しかし、公民権運動家ジェシー・ジャクソンはグローブトロッターズを擁護し、次のように述べた。 I think they've been a positive influence... They did not show blacks as stupid. On the contrary, they were shown as superior. (私は、彼らは良い影響を与えていると考える。彼らは黒人が馬鹿であるということを示しているわけではない。むしろ、優れているということを示している。)
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