戊辰年銘大刀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/04 02:06 UTC 版)
1983年12月に、出土した鉄刀(刀身68.8cm、推定長77cm前後の圭頭系大刀)を奈良国立文化財研究所においてエックス線検査したところ、刀身の柄寄りの部分に「戊辰年五月(中)」と刻まれた銅象嵌による銘文が発見された。干支年号をもつ鉄刀の出土例としては、稲荷山古墳(埼玉県)に続いて全国2例目である。 「戊辰(つちのえたつ)」については、出土した須恵器の特徴から、608年(推古天皇16年)と推定されている。 この銘文から「戊辰年銘大刀」と呼ばれており、金具等から、飛鳥地方で製作されたものと推定されている。
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