意志・勧誘・推量
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 18:18 UTC 版)
意志・勧誘は、共通語と同じく「未然形+う・よう」で表すが、一段動詞では「おきょー」(起きよう)「あきょー」(開けよう)のような古形が残っている(中国地方にある「おきゅー」の形はない)。推量には「-だろ・だろー」を用いるほか、「未然形+う」に「が」を付けた「行こうが」「長かろうが」のような形も盛ん。久美浜・網野西端には「-だろー」の代わりに「-だらー」もある。否定の推量・意志には、「-んだろー」「-んとこー」などのほか、「-まい・めぁあ」がある。「まい・めぁあ」は、「行こめぁあ」「しょめぁあ」のように「未然形+う」の縮まった形に付くが、アウ→アーの変化がある久美浜では「行かめぁあ」「せめぁあ」となる。
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意志・勧誘・推量
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 21:53 UTC 版)
意志表現や勧誘表現には「う」「よう」を用いる。サ変では古形の「しょう」を保ち(例:どないしょうか)、カ変でも主に補助動詞として用いる場合に古形の「こう」を用いることがある(例:行ってこう)。また「う」「よう」に伴う長音は省略されやすい(例:行こか、どないしょ)。 推量表現は明治以降「や」を用いた「終止形+やろう」が主流で、「行ったろう」「赤かろう」「なかろう」などの表現は古めかしいものとされる。丁寧形も「敬体終止形+やろ」(促音化すると「っしゃろ」)であり、「だす」「どす」の推量形も共通語「でしょう」のような形は取らず「だすやろ・だっしゃろ」「どすやろ・どっしゃろ」とする。また共通語では「だろう」は男性的な表現とされ、女性は「でしょ(う)」を用いることが多いが、近畿方言の「やろう」に男性的な印象は薄く、女性も多用する。打ち消し推量も現在は「んやろ」「へんやろ」が主流であるが、かつては「まい」を用いた。共通語にはない「未然形+う+まい」という形もあり(例:しょまい、行こまい、食べよまい)、各地で「未然形+う+まい(か)」を勧誘表現に用いた(例:早う行こまいか)。
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