意味・自然言語の問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 15:56 UTC 版)
「名家 (諸子百家)」の記事における「意味・自然言語の問題」の解説
以上のような概念実在論説とメレオロジー説の対立と併行して、別の切り口から論理学説を改訂する新説も提唱された。とりわけ多いのが、体系的な論理学でも抽象的な哲学でもなく、日常的な言語活動特有の問題についての思想とする説である。こちらの説を採った場合も、諸子は全員唯名論者とみなされる。 例えば、言葉の「意味(英語版)」とは何か、という問題に関する思想とする説がある。すなわち、広義の意味論(意味の理論)、ソシュールの記号論、フレーゲの意義と意味、オグデンとリチャーズ『意味の意味(英語版)』の意味の三角形(英語版)などに近い思想であるとされる。言い換えれば、「白馬」や「馬」という言葉の意味、言葉の指示対象(英語版)、言葉と物(世界にある物)との対応関係、言葉同士の異同の関係などについての思想とされる。上記の加地伸行の説は、こちらの説の要素も部分的に持つ。 また例えば、自然言語に根ざした論証とする説、すなわち、古典中国語特有の言い回しや曖昧さ(多義性)等に根ざした論証とする説や、論証ではなく文脈や意図ありきの日常的発話のようなものとする説、使用と言及の区別(英語版)のようなものとする説などがある。
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