惑星ファンタム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 04:41 UTC 版)
「宇宙戦艦ヤマトシリーズの天体」の記事における「惑星ファンタム」の解説
『宇宙戦艦ヤマトIII』 第20話から第22話に登場する。ボラー連邦とガルマン・ガミラス帝国の国境地帯である「M1678散開星団」、星間座標で〈G3・Y51・B8〉の付近に存在する惑星。地球からの距離は約2万光年と言われ、地球移民本部で想定されていた探査空域(1万5千光年)外にある。ガルマン・ガミラス帝国からヤマトに提供された情報では、地球とよく似た大気と環境を持つ惑星とされていたが、その実態は惑星サイズの「コスモ生命体」だった。 コスモ生命体は自分の身を守るため、上陸したヒューマノイドに対して強力なサイコエネルギーで故郷の惑星や、その望む姿の幻を見せる能力を有する。その能力により、ヤマトクルーは母なる地球を思わせる美しい山河を見せられて喜んだが、やがて故郷の父母や友人知人を生死を問わずに見せられ、沖田艦長を奉った英雄の丘までが「出現」するに至り、動揺する。 アナライザーの調査により、幻を見せるコスモ生命体であると推定され、その推測はガルマン・ガミラスより派遣された地質学者、ヘルマイヤー少佐が探査ドリルを地中に打ち込むと地表面が生き物のように動き出したことで確かめられる(ヘルマイヤーは、帝都ガミラスパレスの幻を見た)。 ファンタムはボラー人たちには流刑地に最適な凍りついた星の幻を見せていたため、航海中にボラー連邦に捕らえられたルダ王女はファンタムに幽閉されたが、実際には暖かい環境で匿われていた。 ファンタムは両国に自分の存在が知れたことから、上陸していた揚羽武と土門竜介をはじめとするヤマトのクルーを「花や虫をかわいがる優しい心の持ち主」と信頼し、ルダを預けた。しかし、この一件でデスラーはファンタムが自分と帝国の名誉を傷つけ、ヤマト乗組員をたぶらかしたことが赦せないと激怒したため、ファンタムはその命を受けたグスタフ中将に惑星破壊プロトンミサイルを打ち込まれ、「爆死」する。
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