悲願のタイトル獲得
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 15:57 UTC 版)
2019年、第60期王位戦挑戦者決定戦(6月6日)で羽生善治九段に勝利し、豊島将之王位への挑戦権を獲得した。これでタイトル獲得経験の無いまま7回目のタイトル挑戦が決まり森下卓の最多記録を更新。また、第32期竜王戦では1組3位で本戦に出場し、本戦トーナメントを勝ち抜いた結果、挑戦者決定三番勝負は1組4位で本戦に出場した豊島との顔合わせとなり、同時期に行われる王位戦七番勝負と合わせて「十番勝負」の様相を呈することとなった。 豊島との竜王戦挑戦者決定三番勝負は1勝2敗に終わり、挑戦権獲得はならなかったが、王位戦七番勝負は4勝3敗で豊島からタイトルを奪取。46歳3か月での初タイトル獲得は、有吉道夫九段が持っていた記録(37歳6か月、1973年の第21期棋聖戦にて)を8歳以上更新する初タイトル獲得の最年長記録となった。第78期順位戦A級では9戦全勝となった渡辺明の他は5勝4敗が2人、4勝5敗が木村を含む6人の大混戦となり、木村は順位差のクラス9位によりB級1組へ降級する結果に終わった。第47回将棋大賞では、特別賞および名局賞(第60期王位戦七番勝負第7局・対豊島将之王位)を受賞した。 2019年11月、日本将棋連盟が木村の王位就位を記念して、「木村一基王位追加署名免状」を2019年11月11日~2020年5月10日まで発行した。
※この「悲願のタイトル獲得」の解説は、「木村一基」の解説の一部です。
「悲願のタイトル獲得」を含む「木村一基」の記事については、「木村一基」の概要を参照ください。
- 悲願のタイトル獲得のページへのリンク