恒星の衝突
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 18:40 UTC 版)
「銀河系とアンドロメダ銀河の衝突合体」の記事における「恒星の衝突」の解説
アンドロメダ銀河には、約1兆個の恒星が含まれ、銀河系(天の川銀河)には太陽を含む約3000億個の恒星が含まれるが、恒星同士の間の距離は非常に離れているため、恒星同士が衝突する確率は無視できるほど小さい。例えば、太陽に最も近い恒星であるプロキシマ・ケンタウリでさえ太陽半径の約3×107倍(4×1013km)も離れている。太陽を東京タワーに置かれた卓球のボールだとすると、プロキシマ・ケンタウリは釧路に置かれたエンドウ豆の大きさのボールに相当する(そして銀河系は、火星までの距離の約3分の1に当たる1.9×107kmの大きさである)。 恒星は、それぞれの銀河の重力中心近くではより密度が高く、平均の距離はわずか1.6×1011kmである。しかし、これでもまだ3.2kmごとに卓球のボールが置かれている程度の密度であり、恒星同士が衝突するという事態はほとんど起こりそうにない。そもそも、両銀河が衝突すると予想される約40億年後には、太陽の膨張による地球の高温化により、地球の生命はすでに絶滅していると考えられるため、両銀河の衝突により地球が受ける影響について人類が心配をする必要は全くないと言える。
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