性能関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 06:58 UTC 版)
レイノルズ数 物体にとってのまわりの流れの粘りけを示す無次元数。流体の粘性・翼の大きさ・流れの速度によって決まり、翼の性能に大きく影響する非常に重要なパラメター。普通は桁単位で表現する。数式では R や Re と表記されることが多い。 揚力 翼に生じる空気力のうち、流れと垂直な成分。数式では L と表記されることが多い。 抗力 翼に生じる空気力のうち、流れと平行な成分。数式では D と表記されることが多い。 揚抗比 揚力÷抗力 (L/D) あるいは 揚力係数÷抗力係数 (CL/CD) で表される無次元数。翼の性能を特徴付ける重要な値。簡単に言うと、揚抗比の大きな翼は、性能が良いといえる。ただし、揚力や抗力は速度や迎え角などによって変化するため、1つの翼でも状態によって変化する。翼だけについてでなく、航空機や鳥など飛翔体全体についても言うことがある。 翼面荷重 機体重量を翼面積で割った値。つまり翼(の単位面積あたり)が支えるべき重量を示す。 失速 翼(特に上面)から流れが剥離する現象。ストール (stall) とも。失速状態に陥ると抗力が増大し、揚抗比が小さくなり、また気流の乱れによって安定性が悪化する。
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