性格・評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 02:24 UTC 版)
「ジョージ・ドディントン (初代メルコム男爵)」の記事における「性格・評価」の解説
『オックスフォード英国人名事典』はドディントンを「これ見よがしな性格、恰幅の良い見た目、説教的な気質」(his naturally orotund personality, portly appearance, and sententious humour)と形容し、邸宅建設が家計を圧迫したせいで無節操で視野が狭い行動が多く見られたと評した。ウォルポール内閣期に与野党の間で行き来して、首相の弟にあたる初代ウォルポール男爵ホレイショ・ウォルポールから「彼が満足することはない。今は男爵になることを望むが、それが達成したら公爵になりたくなるだろう」([he was] never to be satisfied. He wants now to be a lord and when he is that he will want to be a duke)と評した。ただし、19世紀の編集者エドワード・ウォルフォード(英語版)は同時代の人物の多くが同程度の不品行であり、彼らとドディントンの差異は自身の考えを文書に残さなかっただけだったとしている。 女遊びする性格ではなく、同時代には次のアネクドートがあった。とある日、ドディントンは女性友人に迫り、「これで捕まえたぞ、しかも森の中だ!」(Oh that I had you, but in a wood!)と宣言した。すると、その女性はこう返答した。「森の中ですって、ドディントンさん!あなたは何をするつもりでしょうか?もしかして、強盗?」(In a wood, Dodington! What would you do—rob me?) 一方でウィットに富む一面もあり、ホレス・ウォルポールは回想録で次の小話に言及している。とある日、大蔵卿委員会の会議が終わった後、鈍感で知られる下級大蔵卿初代サンドン男爵ウィリアム・クレイトンがドディントンのジョークに思う存分笑った。すると、下級大蔵卿のトマス・ウィニントン(英語版)はドディントンに対し、「あなたがサンドンをばかで鈍いと笑ったのに、彼はこんなに速く反応できたのではないか」と責めた。ドディントンは「いえ、彼は私が昨日言ったことに笑っています」と返答した。ドディントンが死去した後、ハーヴィー男爵夫人メアリー・ハーヴィーはドディントンが「最後までその快活さと機知を維持した」(he kept his liveliness and his wit to the last)と述懐した。 地獄の火クラブのメンバーだった。
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