徴兵と編成とは? わかりやすく解説

徴兵と編成

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/29 14:49 UTC 版)

巨人連隊」の記事における「徴兵と編成」の解説

後に「王冠かぶった伍長」とまで呼ばれたフリードリヒ・ヴィルヘルム1世軍隊兵士愛し即位する前から自身宮廷範囲内で背の高い男を見つけて小規模な部隊編成していた。即位すると、王は一連の軍事改革平行して、この部隊国家ぐるみで大きくすることを目指した。王は長身の男こそ理想的な兵士になると信じていたので、ひたすら背の高さだけを追い求めて兵を集めた。まず各連隊対し部隊で最も背の高い兵士定期的に供給するように命じとともに国内徴兵官による背の高い男探しが行われた。もしとても背の高い男を兵士として自ら差し出せば彼の両親やその土地領主には褒美与えた。 王の兵士集めはしだいエスカレートし徴兵官はプロイセン出てヨーロッパ全域巡って背の高い男を捜した。極めて珍しいほどの背の高い男を見つけた場合徴兵官は通常の何倍もの契約金給与約束した記録によれば身長216cmのスコットランド人の男には、諸経費込みで8,000ターラー支出したという。もしそういう好条件でも首を縦に振らなければ誘拐して無理やりに連れて帰った。すでにその国の軍隊入っている場合でも誘拐行われた他国領に押し入ってまで兵士集めることは当然外交紛争となったが、王はまった反省せず、むしろ強制的な手段躊躇する徴兵官を叱った。王の奇癖国際的に有名になり、各国大使外交儀礼贈り物として、芸術品宝石代わりに長身兵士連れてきた。王はこれを喜び兵士差し出さない国の大使にはあからさまに不満を示した

※この「徴兵と編成」の解説は、「巨人連隊」の解説の一部です。
「徴兵と編成」を含む「巨人連隊」の記事については、「巨人連隊」の概要を参照ください。

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