律に見える結界の規定とは? わかりやすく解説

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律に見える結界の規定

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 17:41 UTC 版)

結界」の記事における「律に見える結界の規定」の解説

律の規定では、サンガは、全世界あらゆる比丘・比丘尼理念上所属する「四方(しほう)サンガ」(cātuddisasaṃgha)と、各地拠点を置き、4人以上の比丘・比丘尼メンバーとする個別の「現前サンガ」(sammukhībhūta-sagha)に大別される比丘・比丘尼それぞれの現前サンガ」の間を自由に移動して所属先を変更したり、新たなサンガ発足させることができる。 それぞれの現前サンガ」は、所属する比丘全員参加する会議(羯摩(こんま), S:karma, P:Kamma)において、その現前サンガ領域(界)を設定し変更するサンガは、様々な修行上の儀式サンガとしての意思決定などで、所属メンバー全員参加を必要としており、各「現前サンガ」の規模領域は、「所属するメンバー全員定期的に集まることができる程度範囲」で決定される。 4人以上の比丘・比丘尼集まって界を設定(=結界)すれば、その界の内部がひとつの「現前サンガ」となる 。 結界は、その時設定される界によって成立する現前サンガ」の構成員、すなわち今からそこにサンガ作ろう考えている比丘・比丘尼たち全員集合して合議のうえ所定形式経て成立するその後、この構成員どのように変化しようとも、いったん作った界は存続するサンガ合議によりひとたび結界」したら、抹消のための儀式執行しない限り、その界は永続する。たとえその界の中に居住する比丘・比丘尼一人存在しなくなった場合でも、界は消滅しない。その界の中に居住する比丘・比丘尼丸ごと入れ替わったり、いったん無住になったのち、新たにやってきた比丘・比丘尼生活するような場合でも、もう一度結界しなおす必要なはない。 従来あった界の領域変更する必要が生じた場合には、その時点でその「現前サンガ」に所属するすべての比丘・比丘尼合議し上で従前の界を消して新たな界を設定する。 ある「現前サンガ」が近くにある別の現前サンガ」と合体して大きな現前サンガ」を作る場合は、それぞれのサンガの界を消したのち、両サンガメンバー全員集合して、両者包含する新たな界を設定する。 界の設定結界にあたっては、複数の「現前サンガ」の界の領域重複することは厳しく禁止されている。二つサンガ領域一本境界線隣接する事も禁止されている(一人人間が、その境界線またいで複数サンガ同時に所属することが可能となるため)。そのため、二つサンガ境界には、人間がまたぐことができない程度空白地帯設定することが求められ、この制約反して設けられた界は無効とされる

※この「律に見える結界の規定」の解説は、「結界」の解説の一部です。
「律に見える結界の規定」を含む「結界」の記事については、「結界」の概要を参照ください。

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