弾圧政策の内容
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/08 06:47 UTC 版)
弾圧政策の具体的内容は、寺院の破壊(但し、必ずしも施設の破壊を意味する訳ではない。一般施設や住居に転用される場合が多い)と財産の没収、僧の還俗であり、特に後周の世宗の場合は純粋に、寺院の財産を没収するとともに、国家の公認した度僧制度によらず勝手に得度した者(私度僧)や、脱税目的で僧籍を取る者(偽濫僧)を還俗させて税を課そうとする、財政改善を狙った経済政策であった。銅(貨幣の材料)や鉄(武器の材料)という金属を中心とした物資を仏寺中の仏像や梵鐘などから得ることも、当時の情勢(唐の武宗時代の銅銭不足による経済混乱、後周の世宗時代のいわゆる「十国」の再統一事業)からして、差し迫った問題であった。
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