弾塑性破壊靱性試験
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/04 00:14 UTC 版)
靱性の高い材料になると、KIC試験の実施が困難になる。応力拡大係数による平面ひずみ破壊靱性値を得るには、上記に示したような条件式を満たす必要があり、高靱性材料では大きな寸法の試験片が必要となる。また、実際の機械・構造物では、大規模降伏条件で破壊が発生することも少なくない。このような大規模降伏条件下における破壊に対する破壊靱性値は、弾塑性破壊力学のパラメータであるJ積分やき裂先端開口変位により表される。J積分値による破壊靱性の試験方法としては、平面ひずみ破壊靱性試験と同じくASTM規格により規定されており、よく引用される。JIC試験とも呼ばれる。ただし、へき開破壊形式のき裂の進展は対象外となっている。
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