強飯式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 03:22 UTC 版)
毎年4月2日に開催される。「強飯頂戴人(ごうはんちょうだいにん))」が、山伏装束の僧に大盃の酒や山盛りのご飯を食べることを強要される、輪王寺に伝わる独特な儀式である。別名「日光責め」といい、儀式に参加すると「七難即滅・七福即生(全ての難を逃れ、すべての福を受ける)」と言われている。現在、頂戴人には地元政財界の有力者がなることが多い。 強飯式は中世の修験者の儀礼が変容したものとされているが、近世の権力者に対する饗応儀礼である埦飯(おうはん)を演出化して成立したとする指摘もある。日光責めは大和金春座で狂言台本にされるなど、古くから知名度が高かった。近世には責めに素麺が使われたといい、さくら市氏家には日光責めで殺された若者を哀れんだ地蔵が青年僧に変化し、素麺を食い尽くして悪僧を戒めたといわれる「素麺地蔵」がある。
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