廻勤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/15 04:08 UTC 版)
拝礼と蘭人御覧が終わると江戸城を退出し、幕府高官の役宅を訪問して、無事に謁見をすませた御礼の挨拶をする。これを「廻勤(かいきん)」という。 廻勤先は、老中・若年寄・側用人・寺社奉行・南北の両町奉行で、拝礼登城に同行した宗門奉行と長崎奉行は屋敷まで廻勤の必要はないと城中で挨拶があるため省略される。廻勤の前には各屋敷には、外国の反物類やブドウ酒などの「贈り物」が届けられている定めであった。 通詞と長崎屋源右衛門が随行、先導を務め、それぞれの屋敷では、家老や書記役に鄭重に迎えられ、通された部屋の簾や障子の後ろには、女性の見物人が大勢いた。移動する際の道筋も見物の群衆でごったがえした。廻勤には拝礼当日も含めて2、3日かかり、長崎屋に帰るのは夜五ツ時(=午後8時)になったという。
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