建国までの経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/22 06:40 UTC 版)
第二次世界大戦後、日本軍の撤退とフランス植民地主義者のいない権力の空白期にインドシナ共産党の統一戦線組織であったベトミンが山岳地帯から都市部に進撃しハノイ・クーデターによってチャン・チョン・キム政権を突如・崩壊に追い込み強引に独立宣言を発して政権樹立をした。この動きに反対した宗主国フランスは、「コーチシナ共和国」(1946年-1948年)を建国したり、ベトナム臨時中央政府(1948年-1949年)を経て、バオ・ダイを国長に担いで「ベトナム国」(1949年-1955年)を建国したり、親仏政権を樹立したが、いずれも民衆からの支持が得られないまま失敗し、やがてベトミン政権は実質的に中ソの支援を受ける共産主義政権となり、フランス駐留軍とのあいだで軍事衝突が起き第一次インドシナ戦争(1946年-1954年)に突入した。北ベトナムは、ソ連や成立間もない中華人民共和国からの軍事援助を背景にフランス軍を追い込む事に成功した。 この戦争に敗退したフランスの実情を憂いたアメリカは、ドミノ理論(ある一国が共産化すれば、ドミノ倒しのように近隣諸国も共産化する=東欧諸国、国共内戦後の毛沢東による中国、またのちの王制廃止後のラオス、ポル・ポト政権下のカンボジアなどのように)を提唱して、アジアにおいて共産主義の拡大を防ぐため、フランス撤退後のベトナムにおいて共産主義を嫌悪する旧・阮朝の宮廷官史や民族主義者・自由主義者と計らい、1955年10月26日、アメリカの支援により、ゴ・ディン・ジエムが南部で反対勢力(バオ・ダイ派)を一掃し、国名を「ベトナム共和国」(1955年-1975年)として政権を発足させた。
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