庶民のデパート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 07:34 UTC 版)
「アキハバラデパート」の記事における「庶民のデパート」の解説
開店当時の秋葉原は青果市場や貨物駅のある街で、アキハバラデパートは近隣住民や市場に通う客を対象とした、日用品販売店や手軽な飲食店が入店していた。その後、秋葉原が電気街として発展しても傾向は変わらず、地域住民や固定客層に重宝がられてきた。「庶民のデパート」としては、北隣の御徒町駅前にある「吉池」と傾向が似ているが、アキハバラデパートは市場関係者や電気部品の調達に秋葉原を訪れる30代以降の男性客が多かった事からか、紳士服や靴等、男性向け商品の扱いも多い事が特徴で、電気関係の技術者の出張準備が全部できる、などとも言われた。 その一方で、当時3階にあった書店ではコンピュータやマンガ・アニメ関連の書籍や雑誌の品揃えが豊富だった(電気電子関係の専門書を扱う書店は古くから部品店街中にいくつかあり、新しめのそれらの分野とは住み分けがあった)。1994年に昭和通り沿いに書泉ブックタワーがオープンするまでは、秋葉原のみならず近隣の街にもこれらのジャンルに強い書店がまだ少数であり、貴重な存在だった。この様に、庶民のデパートでありながら、同時に秋葉原らしさも持ち合わせていた。 また、南側屋外ではアキハバラデパートの名物である実演販売が行われ、マーフィー岡田一門を始めとする実演販売人の「腕試しの場」となっていた。
※この「庶民のデパート」の解説は、「アキハバラデパート」の解説の一部です。
「庶民のデパート」を含む「アキハバラデパート」の記事については、「アキハバラデパート」の概要を参照ください。
- 庶民のデパートのページへのリンク