座標参照系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/27 03:00 UTC 版)
「Well-known text」の記事における「座標参照系」の解説
WKTは座標参照系を表すことができる。このWKTの書式は, そもそも1991年にOpen Geospatial Consortiumによって定義され, 2001年に拡張された。この書式は"WKT 1"としても知られる。後にm 座標参照系の概念の進化や, WKT 1への新たな要求や, ソフトウェアの間でのWKT 1の実装の違いなどのために, この書式の見直しがなされた。2015年のOpen Geospatial Consortiumにおいて, 更新されたその標準書式, すなわち, "WKT 2としても知られる"Well-known text representation of coordinate reference systems"が採択された。この標準は, 国際標準化機構によってISO 19162:2015としても公表された。 例えば, 次に示すWKTは2次元の地理座標参照系を示すものであり, 緯度軸が最初に記載され, 次に経度軸が記載され, 座標系はWGS84測地系によって地球と結び付けられている: GEODCRS["WGS 84", DATUM["World Geodetic System 1984", ELLIPSOID["WGS 84", 6378137, 298.257223563, LENGTHUNIT["metre", 1]]], CS[ellipsoidal, 2], AXIS["Latitude (lat)“, north, ORDER[1]], AXIS["Longitude (lon)“, east, ORDER[2]], ANGLEUNIT[”degree", 0.0174532925199433]] WKT書式は、地理座標参照系だけでなく、地心座標系、投影座標系、鉛直座標系、時間的に変化する座標系, そして工学的座標系(例えば、ボートに取り付けられた座標参照系)を記述することができる。標準では、これらの座標参照系をどのように組み合わせるかについても記述している。
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