常盤橋 (広島市)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 常盤橋 (広島市)の意味・解説 

常盤橋 (広島市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/11 03:48 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
常盤橋
東詰から見た常盤橋
基本情報
日本
所在地 広島県広島市
左岸:南区大須賀町 - 右岸:中区東白島町
交差物件 太田川水系京橋川
座標 北緯34度24分13.14秒 東経132度28分3.47秒 / 北緯34.4036500度 東経132.4676306度 / 34.4036500; 132.4676306
構造諸元
形式 4径間連続鈑桁橋
材料 上部工:鋼橋;下部工:RC構造;基礎工:?
28.6m
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
テンプレートを表示
1930年ごろの広島市。京橋川を渡る鉄道橋の下流側が常盤橋。
1945年被爆後の広島市。上地図と位置関係を確認。落橋していないとわかる。

常盤橋(ときわばし)は、広島県広島市京橋川に架かる道路橋

概要

JR広島駅から市内中心部へ向かうときに渡る橋の1つ。

城北通り筋(広島県道37号広島三次線および広島県道84号東海田広島線)にかかる橋。西詰は市内中心部の白島にあたり、最寄に広島電鉄白島線白島停留場がある。

上流にJR山陽新幹線および山陽本線の鉄橋があり、右岸護岸は東部河岸緑地が広がる。下流に縮景園、少し先に下ると被爆橋梁の栄橋がある。

正式表記は「常盤橋」であるが、#原爆戦災誌などの被爆資料や橋銘板では旧橋名の「常葉橋」が用いられているため、現在でも常葉橋のほうも多く使われている。また、市の資料などでは「常磐橋」も使われている。

歴史

藩政時代、防犯のため城下には架橋規制がしかれており[1]、京橋川には上流にある神田橋と下流にある京橋のみであった。また当時、本川(現・旧太田川)分流点から下流にある猿猴川分流点までの京橋川は「神田川」と呼ばれていた。この位置には渡し場が設けられていた[2]

明治時代に入ると架橋規制は解かれ、1879年(明治12年)この地に木橋として架橋[2]、「常葉橋」と名前が付いた。大正時代に入ると地元では「常盤橋」の名が使われるようになる。1911年(明治44年)に架け替えられたが[3]1923年(大正12年)6月洪水により破損した[4]

1928年(昭和3年)6月に水害により流出してしまった[5]ため、翌1929年(昭和4年)に鉄筋コンクリート桁橋として再架橋される[2]。その後、西詰に広島市警防団白島分団本部が置かれるようになる[6]。当初は鉄製高欄を用いていたが、太平洋戦争にはいると金属類回収令によりすべて軍事供出され、石製高欄に替えられた[2]

1945年(昭和20年)8月6日原爆被災(爆心地より約1.55km)。橋床のアスファルトが熱線により自然発火、石製高欄は川へ落ちたものの、落橋はしなかったため、避難者はここを渡って市内中心部から東へと逃げて行った[7]。ただ、西詰の警防団本部にあったガソリンが炎上し猛火となったため、一時渡れないときもあった[7]

その後修理され使われていたが掛け替えが決定、1975年(昭和50年)に一部供用を開始、2年後に旧橋が全撤去され、1978年(昭和53年)に現在の形となった。

周辺空中写真

1974年架橋工事中。下流側が新橋で上流側が旧橋。
1981年架橋後。現橋。
常盤橋周辺。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。下が常盤橋で上がJR山陽本線および山陽新幹線。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ しろうや!広島城 第20号 (PDF)”. 広島城公式. 2014年3月13日閲覧。
  2. ^ a b c d 広島の歴史的風景 (PDF)”. 広島県立文書館. 2014年3月13日閲覧。
  3. ^ 広島案内記』吉田直次郎、1913年。2014年6月20日閲覧。
  4. ^ 太田川水系の流域および河川の概要 (PDF)”. 国土交通省河川局. 2014年3月13日閲覧。
  5. ^ 太田川放水路”. 中国建設弘済会. 2014年3月13日閲覧。
  6. ^ 原爆戦災誌, p. 317.
  7. ^ a b 原爆戦災誌, p. 320.

参考資料

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「常盤橋 (広島市)」の関連用語

常盤橋 (広島市)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



常盤橋 (広島市)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの常盤橋 (広島市) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS