安芸大橋とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 安芸大橋の意味・解説 

安芸大橋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/08 15:00 UTC 版)

安芸大橋
基本情報
日本
所在地 広島県広島市
左岸:東区戸坂 - 右岸:安佐南区祇園[1][2]
交差物件 太田川水系太田川[2]
管理者 広島市 [2]
開通 1968年3月[2]
座標 北緯34度26分22.5秒 東経132度29分1.0秒 / 北緯34.439583度 東経132.483611度 / 34.439583; 132.483611
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
テンプレートを表示

1967年国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。左が架橋中の現橋、右が旧橋。

安芸大橋(あきおおはし)は、広島県広島市太田川にかかる自動車専用橋梁。下流側にトラス構造の側道橋(歩道橋)を併設している。

諸元

この橋は日本で初めてアーチ吊材にロックドコイルロープを斜めに配置したローゼ橋[1]、つまり日本初の本格的ニールセン型ローゼ橋である[2]

計画当時は国内では斜吊材にパイプを用いた例があったがロックドコイルロープを用いた例はなく、海外でも数例しかなかった[2]。その設計や解析には当時まだ一般的でなかった電子計算機を数種類かつそれぞれ複数用いて設計値の精度を高めた[2]。また架橋後に振動実験が行われ、架橋後も数年にわたり張力変化を追跡調査して安全性を確認している[2]。1967年全建賞道路部門受賞[2]

沿革

初代の安芸大橋は1952年(昭和27年)架橋[3]。現在の安芸大橋より少し上流側[4]に木製の吊橋として存在した[2]

ただ太田川流域は戦前から太田川放水路工事を始めとする大規模な改修工事が進められており[5]、この付近では河幅を広げ複断面化して河川敷を設け、そこを緑地として活用する計画が立てられた[2]。そして新たな橋梁は近代化する周辺の風景に相応しいものとすることになり、日本で初めてとなる本格的なニールセン型ローセ橋が採用された[2]

1968年(昭和43年)3月、現在の安芸大橋が開通した[2]。当初は歩車道共に共用していたが、1978年(昭和53年)3月下流側に歩道橋が併設され[6]、自動車専用橋となった。

周辺

映像外部リンク
ライブカメラ
安芸大橋下流 - 中国地方整備局 太田川河川事務所

南詰(戸坂側)の交差点が広島県道37号広島三次線との交点になる。下流側に国道54号祇園新橋が、上流側に山陽自動車道太田川橋広島県道459号矢口安古市線安佐大橋が並走)がある。

河川敷にはゴルフ場がある。この付近の太田川は名水百選に選定されており、鮎も生息している[7]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h 鐵骨橋梁年鑑 昭和43年度版(1968)” (PDF). 日本橋梁建設協会. p. 226-227. 2022年3月26日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 安芸大橋(あきおおはし)”. 広島県. 2022年3月26日閲覧。
  3. ^ 歴史・発展過程”. 祇園町商工会. 2022年3月26日閲覧。
  4. ^ 戸坂アーカイブス”. 戸坂城山学区社会福祉協議会. 2022年3月26日閲覧。
  5. ^ 太田川水系の流域および河川の概要” (PDF). 国土交通省河川局. p. 36-39. 2022年3月26日閲覧。
  6. ^ 安芸大橋歩道橋、橋銘板。
  7. ^ 太田川(中流域)(おおたがわ(ちゅうりゅういき))”. 環境省. 2022年3月26日閲覧。

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「安芸大橋」の関連用語

安芸大橋のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



安芸大橋のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの安芸大橋 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS