市壁の歴史とは? わかりやすく解説

市壁の歴史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/06 10:07 UTC 版)

エルサレム旧市街」の記事における「市壁の歴史」の解説

紀元前11世紀ダビデ王エルサレム征服する以前には、この街エブス人本拠地だった。聖書は、この街堅固な壁に守られ重厚な城塞都市であった描写している。ダビデ王支配したことで「ダビデの街」(Ir David)として知られ当時の街は、現在の糞門外側旧市街の壁の南東にあった考えられている。 ダビデ息子ソロモン王都市の壁を拡大したその後アケメネス朝ペルシャ帝国領時代紀元前440年頃、ネヘミヤバビロンから戻り市壁再建した西暦41年から44年にかけては、ユダヤの王アグリッパ1世が「第三壁」として知られる壁を建造した1219年に、市壁ダマスクスアイユーブ朝スルタンアルムアッザム(Mu'azzim)によって完全に破壊された。1229年にはエジプトとの条約によって、エルサレム神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世の手渡った1239年には市壁再建始まったが、壁はケラク首長Da'udによって再び破壊された。 1243年エルサレムは再びキリスト教エルサレム王国勢力下に入り市壁修復された。しかし、翌年にはホラズム都市陥落し市壁をまたも破壊した1244年エルサレム攻囲戦)。これによって、彼らは都市無防備に置くという大打撃与える形になった現存する旧市街市壁は、オスマン帝国の皇帝スレイマン1世によって1538年建造されたものである長さは約4.5 km、高さは5 - 15 m、厚さ3mになる。 全体では、旧市街市壁43見張り塔11の門(うち7つは現在開放されている)を含んでいる。

※この「市壁の歴史」の解説は、「エルサレム旧市街」の解説の一部です。
「市壁の歴史」を含む「エルサレム旧市街」の記事については、「エルサレム旧市街」の概要を参照ください。

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