巨山の登場人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 10:17 UTC 版)
巨山王 堂々とした体躯と貫禄をそなえた壮年の偉丈夫。家畜を害する狼を全滅させるとの言葉通り、国内の狼を全滅させたことから、「狼殺しの王」の異名を持つ。文武に有能で決断力があり、人柄も気さくで闊達と国内外での評判も高い。実際には自分の能力を過信するあまり、他人の意見に耳を貸さず、しばしば強引な政策を押し通して無駄に国力を損ねているのだが、そのことが逆に実行力があると見なされ、国民の支持を集めることにもなっている。また、自分の政策に適応できず脱落する者や、従わない者たちを平気で切り捨て弾圧していく酷薄な面もある。 イェラ 巨山王の一人娘。初登場時の年齢は15歳。美しいが長身で眉が太く切れ長の目、高い鼻としっかりしたあごの持ち主で、実際の年齢よりも大人びた印象と父王ゆずりの威厳がある。男勝りの気性で歌舞音曲よりも乗馬や武芸を好み、天文学をはじめとする学問にも熱心である。聡明だが非常に潔癖な面があり、愚鈍な者や権力者に追従する者を軽蔑し、周囲からは気むずかしい王女として畏怖されている。基本的には剛直な性格だが、目的のために自らを抑えることや、状況に応じて当初の方針を撤回することができるなど、父王に比べはるかに柔軟な思考を持つ。 父である巨山王を尊敬していたが、王の政策によって無情に切り捨てられてゆく民の存在を知り、次第にそのやり方に疑問を感じるようになる。現在は父王に従順を装いつつ、彼によって切り捨てられてゆく民たちの権利を守るため、国内外での自勢力の拡大を秘かに画策しており、父と対決して政治の実権を奪うことをも辞さない覚悟でいる。 ムサ イェラ王女が飼っている愛犬。白い毛並みを持ち、子馬ほどの大きさがある。幼少の頃からイェラと一緒に育ち、彼女が唯一心を許せる存在である。イェラが遠乗りするときには必ず一緒に付き従う。非常に賢くイェラのさまざまな指示を忠実にこなす。
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