工作への応用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 15:17 UTC 版)
メーカーの保証外となるものの、電子工作マニアなどはフラッシュ内蔵商品の昇圧回路(1.5Vを約420Vに昇圧)を利用してストロボスコープや高電圧発生器を製作したり、基板上の変圧器(トランス)や高耐圧コンデンサ、トランジスタやキセノン放電管を部品取りし、利用する例がある。ただし前述の電池容量(寿命)と同様、それらの部品も「ロールフィルム1本分 + α」程度の耐久性をもって必要十分であるとして選択や設計がされているものもあり、実験的な使用を越える用途では注意が必要である。 上述のように、分解の際にコンデンサにチャージがあると電池を外しても感電するので、コンデンサの端子をショートし、放電させる必要がある。作業にあたっては必ず手を電気的に絶縁し、アークにより破損しても問題ない導線の切れ端等を使う等、感電防止及び部品の破損防止対策をする必要がある。できれば適切な電力定格と抵抗値の抵抗器を使うと火花や破裂音なく放電されるので良い。 また、紙製の外装を剥がすとフィルムと乾電池の取り出し用の蓋があり、蓋をマイナスドライバなどで起こして折り取ることにより、完全に分解しなくてもフィルムと電池は取り出しが可能である。『写ルンです』で当時単体販売されていないフィルムが使用されていた1990年代には、未使用のフィルムを取り出して一眼レフカメラに装填し、報道写真等に用いるプロカメラマンも多く見られた。ただし、パトローネ(マガジン)表面の印刷などは単体商品のものと異なるため、DPEによっては稀に拒否されることもありうる。 一部の電子部品販売店やカメラ店では、内蔵の基板を200円程度で販売している所や使用済みカメラそのものが無料で幾つも貰える所が存在する。
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