昇圧回路
自動車の電源は直流12Vが主流で、車載オーディオのスピーカーインピーダンスは通常4Ωであるから、最大5W程度の音声出力となる。出力は電源電圧の2乗に比例するので、50W(5Wの10倍)、100W(20倍)などの大出力を特徴にする市販の後付けアンプは、√10、√20倍の高い電源電圧を必要とするため、トランジスターを使った昇圧回路を利用する。高速スイッチングが可能でロスの少ないMOS-FET(電界効果トランジスター)を、PWM制御でオン・オフし、回路に蓄えたエネルギーを負荷に放出すると、オフ時間に反比例した出力電圧が得られる。電気自動車の回生制動回路にも応用されている。近年36V(通称、42V)の電源システムがハイブリッド乗用車で使用されはじめた。
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