岩津第一号墳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 14:25 UTC 版)
円墳である。墳丘は、1961年(昭和36年)の発掘調査当時すでに原形が失われていたが、直径18メートル、高さ3メートルほどの規模であったと推定される。 埋蔵施設は、複室型の横穴式石室で、内部は二組の石柱によって後室、前室、羨道に区別され、羨道入口にもさらに一組の石柱がある。石室全長は、10メートル、両側壁の最大幅2.4メートル、床面から天井石までの最大高2.9メートルである。 奥壁下部の巨石と後室の東側壁2個、西側壁9個の石材には、ベンガラが塗られている。 遺物はあまり盗掘を受けておらず、後室と前室からそれぞれ出土した。水晶製切子玉、勾玉、金環、環頭大刀柄頭、鉄鏃、須恵器、土師器など約100点が発掘された。古墳は県指定史跡に、出土品は一括して県指定有形文化財に、それぞれ指定されている。出土品は岡崎市郷土館に展示されていたが、同館の休館に伴い、岡崎市美術博物館で時折公開されるので、見学は同館に確認した方が良い。 墳丘南側(2022年(令和4年)1月) 墳丘北側(2022年(令和4年)1月) 玄室内を望む(2022年(令和4年)1月)
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