山積する問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 09:58 UTC 版)
「V3 15センチ高圧ポンプ砲」の記事における「山積する問題」の解説
しかし、試作砲の開発には多くの課題が残り、至難を極めた。弾道工学上からの砲弾形状の研究や、砲弾加速の際の側面薬室の電気点火タイミングの計算、発射時の高圧ガスのガス漏れ補正など、多くの課題が残されていた。その後、電気点火タイミングと砲弾が通過する際のガス漏れ補正は、砲弾底部に円筒形のガスシールを装着することで解決し、試作砲の発射実験では従来の計画通り、砲口初速で毎秒1,880メートルを達成できた。ところが、発射時の高圧に砲身自体が耐えられず、破損する問題が新たに浮上した。それでもなお開発は続行され、1944年5月に新砲弾が開発されると、試射実験では毎秒1,600メートルを記録した。最大射程も88キロメートルに延びたが、発射時の砲身破損は相変わらず続き、改良も含めて次期試射実験は同年7月まで延期となった。
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