少女の髪形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 21:53 UTC 版)
江戸時代以降は少女の髪形として結われる様になった。髷自体は少年の髪形と殆ど同じだが、前髪を眉尻の上辺りから広くとって上に上げるのが最大の特徴(おかっぱ頭の頭頂部に小さな髷を結う場合も多い、また幼い少女向きに前髪をとらないかたちもあった)。本来髪飾りは一切使用しないが、大正の初期ごろから花簪などを挿して飾るようになった。10代の少女の場合は桃割れや銀杏返しに類似した髪形となる場合も多い。 特に身分の高い武家や公家の姫君の側近くに仕える、五、六歳から十二歳ぐらいの「お小姓」(大名などに仕える武家の少年使用人である小姓とは別)と呼ばれる少女によく結われた髪型で、簡単に結う事が出来、古風で可憐で気品があることから明治から昭和戦前に掛けて一部の幼稚園・小学校(いわゆるお嬢様学校)では稚児髷に紫袴を制服に制定した(中学生以上は束髪)。現在でも七つ参りや十三参り、祭礼などに参加する少女が結うことがある(但し、現在では晴れ着の少女の髪形は結綿や勝山髷が主流で稚児髷は思ったほど多くない)。
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