小霜和也
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/18 15:08 UTC 版)
小霜 和也(こしも かずや、1962年10月22日 - 2021年9月22日[1])は、日本のコピーライター、クリエイティブ・ディレクター。
人物
1962年兵庫県西宮市生まれ[1]。1986年、東京大学法学部卒業。同年博報堂に入社し、コピーライターとして配属される[2]。1998年に退社する。
以降、クリエイティブ・ディレクターおよびコピーライターとして広告制作の企画や、マーケティングアドバイザーとしてマスメディア・Webを統合する広告コミュニケーションの設計に従事した[3]。PlayStation、サントリー、キリンビール、積水ハウスなど、100社近い企業の広告キャンペーンに携わっており[4]、広告賞を多数受賞し、映画の脚本、ゲーム開発、作詞なども手掛けた[3]。
2010年から児童養護施設の孤児たちの学費支援を続けており[5]、東日本大震災後は食事のデリバリーや本などを携えて被災地に入った。
家庭では3人の子の父親であった。「読む本の9割はマンガ」というだけあって、″マンガ書庫″と呼ぶ部屋まである[6]。
2013年に希少がんである軟部肉腫を発症。闘病生活を続けながら活動していたが、2021年9月22日7時5分死去。58歳没[1]。
略歴
- 1998年 - 株式会社スリースピリッツ・有限会社コモクリエイティブを設立。
- 2002年 - 株式会社小霜オフィスを設立。
- 2009年 - アートディレクター・クリエイティブディレクターの米村浩とノープロブレム合同会社を設立[7]。
- 2018年 - 内閣府政府広報アドバイザーを務め、電通デジタル顧問(エグゼクティブクリエイティブディレクター)に就任する[4]。
主な仕事
- PlayStationシリーズ[1]
- キリン 一番搾り[1]
- 積水ハウス
- やる気スイッチグループ 他
著書
- 『欲しいほしいホシイ』(インプレスジャパン)
- 『ここらで広告コピーの本当の話をします。』(宣伝会議)
- 『急いでデジタルクリエイティブの本当の話をします。』(宣伝会議)
- 『恐れながら社長マーケティングの本当の話をします。』 (宣伝会議)
映画
- 「潜伏 SENPUKU」脚本(2013年公開)[8]
ゲーム
- 「PlayStation 2 Operator’s side」シナリオ ファミ通殿堂入り
- 「PocketStation PAQA」企画シナリオ
作詞 (小霜和隆名義)
他
出典
- ^ a b c d e “小霜和也さん死去 「PlayStation」「KIRIN/一番搾り」CMなど手掛ける”. ORICON NEWS. oricon ME. 24 September 2021. 2021年9月24日閲覧.
- ^ “小霜 和也:経歴・執筆記事”. 日経クロストレンド. 日経ビジネス. 2025年10月18日閲覧。
- ^ a b “"Kazuya%20Koshimo"&text=1986年東京大学法学部,広告コミュニケーション設計に従事。 profile/メディア掲載”. no problem. 2025年10月18日閲覧。
- ^ a b “顧問にクリエイティブディレクター小霜和也氏が就任”. 電通デジタル (2018年1月24日). 2025年10月18日閲覧。
- ^ “寄付とは投資ではないか| 小霜和也のブログ”. noproblem. 2025年10月18日閲覧。
- ^ “小霜和也 氏|インタビュー:キーパーソン|ojo”. adv.yomiuri.co.jp. 2020年2月28日閲覧。
- ^ “コピーできちんと稼ぐ考え方を書いた 「ここらで広告コピーの本当の話をします。」”. クリエイターズステーション (2014年12月9日). 2025年10月18日閲覧。
- ^ “潜伏 SENPUKU : 作品情報”. 映画.com. 2020年2月28日閲覧。
外部リンク
- 小霜和也のページへのリンク