しょうにきほうかいせい‐しょうがい〔セウニキホウクワイセイシヤウガイ〕【小児期崩壊性障害】
小児期崩壊性障害
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小児期崩壊性障害(しょうにきほうかいせいしょうがい、英語: childhood disintegrative disorder, CDD)とは、少なくとも2年間の年齢相応な正常発達の後に出現する障害で、知的・社会・言語機能の崩壊が起こる[1]。通常2〜5歳で言語の理解や表出能力の退行がみられ、6ヶ月程度で退行が終わった後は自閉症と類似した臨床症状を示すようになる。小児崩壊性障害と呼ばれることもある。1908年にドイツの治療教育者であるテオドール・ヘラーによって最初の症例が発表[2]された精神疾患で、彼の名を取ってヘラー症候群(Heller's syndrome)とも呼ばれる[1]。
- ^ a b c d e f B.J.Kaplan; V.A.Sadock『カプラン臨床精神医学テキスト DSM-5診断基準の臨床への展開』(3版)メディカルサイエンスインターナショナル、2016年5月31日、Chapt.31.5。ISBN 978-4895928526。
- ^ 3〜4歳の時期に著しい退行を示した6例の子どもを、幼年痴呆と名付けて報告した。
- ^ Honjo S. (1994). “A case in which diagnosis between autism, Heller's syndrome and childhood schizophrenia is difficult.”. Jpn J Psychiatry Neurol.(日本精神神経学会) 48 (3): 599-610. PMID 7891425.
- ^ Malhotra S, Gupta N (1999). “Childhood disintegrative disorder”. J Autism Dev Disord 29: 491–8.
- 1 小児期崩壊性障害とは
- 2 小児期崩壊性障害の概要
- 3 関連項目
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