導入が検討されていた車輛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 02:13 UTC 版)
「広九直通列車」の記事における「導入が検討されていた車輛」の解説
広九直通列車の中国車輛については電車化が計画されていたが、様々な理由によって保留となっている。 中国高速鉄道CRH1型電車:2007年4月18日の第六次大提速(中国語版)(ダイヤ改正)に伴って運行を開始し、広州鉄路集団公司は2007年末までに広九直通列車にCRH1型電車を導入する予定で検討を進めていた。広州鉄路集団公司は、広九直通列車にCRH1型電車が導入された場合、広州東~九龍間の所要時間は約96分間で准高速列車と比較して約20分短縮できるとしたが、CRH1型電車は車体幅が3328mmと広く、香港の東鉄線内(大学駅構内の急カーブなど)を安全に通過できないため、導入は見送られた。 なお、広深線内の広州~深圳間ではCRH1型電車が運用されている。 中国高速鉄道CRH5型電車:CRH1型電車と比較して、車体幅は3200mmと狭く香港の東鉄線内を安全に通過することが可能であるが、CRH5型電車は主に中国東北部や華北地区などの寒冷地で使用される車輛であり、華南での運行実績はない。そのため広州鉄路集団公司は、華中地区の武漢鉄路局でのCRH5型電車の運行成果が判明した後、広九直通列車に導入することを検討していた。しかし2012年に、広州鉄路集団公司は25Z系客車を新造の25T系客車に置き換え、電車化を中止した。これは大学駅構内の急カーブ通過が困難であると、香港側から指摘されたためである。
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